概要
フリーランスと起業家にとって契約書は自分を守る絶対必要な知識です。その中で特に重要でよく使われる契約書2つ紹介します。
- 秘密保持契約書(NDA)
- 業務委託契約書
目次
契約書について疑問
これらの曖昧なイメージを解消していきたいと思います。
契約書の重要性
契約書は紛争を未然に防ぐという予防法務の機能です。ビジネスを始めた当時、トラブルを予想していない場合は決め事をしていなかったら紛争が発展してしまいます。
予め紛争やトラブルを予想して契約の内容を書面にしておくことで未然に防ぐことができます。最近ではメールやSNS等、証拠に残すことのできる媒体が増えているのですが、契約書として契約内容をまとめておいた方がわかりやすいです。
メールやSNSでの発言も正式な契約としての効力があります。
秘密保持契約書とは
秘密保持契約書は外部に企業秘密を公開するな。公開したら裁判で白黒はっきりさせますよという契約書です。 通称NDAと言われており Non-Disclosure Agreement の略です。
企業が外部に公開されると損害を被る場合ことがあります。
ただ、外部に委託して仕事を依頼しないと事業ができないと言った場合、秘密保持契約書で外部に漏らさないように契約で縛ります。
秘密保持契約書に違反して外部に情報を漏洩し、相手先企業が損害を被ると損害賠償されることになります。一例としては新しいサービスをするためにシステム開発する必要がある
そのときに情報を漏らされ、別企業が先に新しいサービスをリリースすると損害が被ると言ったケースがあります。
業務委託契約書とは
受託企業(受託者)と委託企業(委託者)が契約内容を定めて結ぶ契約書です。
繰り返しになりますが、よくあるトラブルは受託者である企業と委託者である個人事業主との認識違いで言った言わないの水掛け論になることです。両者が納得したことを業務委託契約書という形で明文化することによりトラブルを未然に回避します。
受注者側が委託者に向けて書くことになる契約書ですが内容を全て理解、把握した上で受けないとトラブルの元になります。委託者が受託者に向けて受託者の立場で契約書を送る場合があります。
受託者は委託者が契約書を持っているという前提で「業務委託契約書送って」と言われるケースも多いので用意しておいたほうがいいでしょう。
私は正社員だったときに委託した会社とトラブルが起こったことがあります。業務委託契約書にきちんと書いていれば問題なかったのですがこのようなミスはあります。
約束や契約を守る書類が業務委託契約書です。熟読し理解しないとトラブルの原因となります。
弁護士が公平な業務委託契約書のテンプレート(雛形)を用意しています。参考までにこちらにあります。
騙されないための悪徳企業な契約書対策
契約書を出してくる企業は自社に有利な契約を結ぶように持ちかけてくるのがあります。そのため、一文一句丁寧に熟読して契約をする必要があります。
素人はよくわからないから読まずにハンコを押印してしまう人が多いですが、知らないで相手に有利な契約を結んでしまったらトラブルが発生してしまいます。
契約書は絶対に一文一句熟読するようにしましょう。タイトルでは悪徳企業と書きましたが、実は普通にあることです。
まとめ
フリーランスや起業家は企業や団体と仕事をすることにもあります。その時に契約書なしの信用のみで進めてしまうとトラブルになる可能性が高いです。
自分を守り、相手を守るためにできるだけ契約書を結ぶようにしましょう。